アイスクリーム頭痛という頭痛がある

Vol. 424
 アイスクリーム頭痛という頭痛がある

夏になると、どうしても冷たいものが食べたくなり、代表的なのはアイスクリームやかき氷などの、いわゆる冷菓である。熱いのでついつい軽快に食べてしまい、頭痛が起きて苦しい思いをしたことはないだろうか。

この痛みは食べ始めから起こることは少なく、大抵はある程度食べ続けるといきなり起きて、ゆっくり食べているとほとんど起きないという特徴がある。しかも数分で消えてしまう不思議な痛みであるのに、痛みが治まってきて大丈夫かと思いきや、一口食べただけで即座に復活するので、食べたくても食べられない状況に陥る厄介なしろものだ。

名前をアイスクリーム頭痛といって、そのままの名前だと思うかもしれないが、それが正式名称である。この痛みが起こるメカニズムはある程度原因が推定されており、冷たいものを食べることによる神経の誤伝達と、口の中が冷えることによる反射的な血流量の増加だ。