七夕の読み方が「たなばた」なワケ

Vol. 425
 七夕の読み方が「たなばた」なワケ

漢字で七夕と書いて、たなばたと読む。日本語には色々と特徴的な読みかたの漢字があるので、七夕をたなばたと読むことについて違和感を感じないが、七夕の本来の読みかたは「しちせき」という節句で、こちらは通常の読みかたになっている。

「しちせき」がなぜ「たなばた」になったのかは諸説あり、盆に精霊棚(しょうりょうだな)という、位牌や供物を置いて先祖を迎える祭壇を設置する習慣では、精霊棚に五如来幡(ごにょらいはた、ごにょらいばん)を飾ることから棚の幡でたなばた、7月7日の夕方であることから「七」と「夕」でたなばたになったという説がある。

また、棚機と書いてたなばたと読むという説もあり、棚機とは織り機のことで、神のために着物を織り、それを棚に供えるという祭祀であった。その習慣も7月6日から7月7日にかけて行われる。