「結婚は人生の墓場」とまで言い切り、経済的にも時間的にも自由な独身生活から、何かと制約の多い既婚者になったことを後悔している男性が少なからずいるのは確かだ。女性にとっても同じことであるはずだが、なぜか男性の方がそのようなことを言い出す機会が多い。
それは女性だけが可能な出産という出来事があるために、建前上は男女平等で共働き世帯が増えても、実質的には男性が働いて女性が家事をするスタイルがどうしても多くなることも理由だろう。ほとんどの男性が家事の大変さを理解せず、夫婦のために仕事をする事と、夫婦のために家事をする事について等価に考えていない。
アメリカで行われた分析結果によると、独身の男性は既婚の男性よりも8年から17年も寿命が短いことがわかっている。離婚や死別によって男性が早く亡くなるのと同じように、婚姻経験のない独身であっても長生きできないとは、男というのは実に弱い生き物だということを認識せざるを得ない。