布団を叩きすぎてはいけない理由

Vol. 442
 布団を叩きすぎてはいけない理由

ベランダやバルコニーに布団を干している光景は、団地なら見慣れたものである。干した布団はフカフカになり実に気持ちが良いし、寝ている間に人間は汗をかくので、湿気を飛ばす意味でも布団干しというのは大切だ。

全ての布団が外に干して大丈夫かというとそうではなく、一部の羽毛布団には外に干してはいけないと書いてあるので注意しなくてはならない。だが大抵の布団、特に敷布団においては綿が主流であるため、よく晴れた日には布団を干して清潔に保つことは必要だろう。

布団を干して、布団叩きという木製の道具やその代用品を使って布団をバンバンと叩く人がいる。いかにも布団についたホコリがたくさん落ちているように思えるが、布団というものは中が綿なため、そもそもホコリの塊のようなもので、布団のホコリはいくら叩いても消えることはない。それはつまり、中の綿がそれだけホコリになって表面から飛び出しているのと同じで、結果的に布団を傷めてしまう。

しかし、外に干している以上、風に乗ってホコリが表面についていることは当然考えられる。従って叩くとしても表面のホコリを落とす程度に軽くたたくのが正解である。