登山や非常食として重宝されるアルファ米とは?

Vol. 443
 登山や非常食として重宝されるアルファ米とは?

お米は冷めると固くなってぼろぼろと食感も良くない。パンは焼きたてはふっくらとしておいしいのに、冷めると固くなってぼろぼろとしてくる。お餅も焼きたては良く伸びるが、冷えると固まってしまう。これらは、実のところ全てデンプンの持つ性質からきている。

穀物には通常、デンプンが多く含まれ、穀物を原料とした主食にも当然デンプンは多く含まれている。このデンプンにはアルファとベータという2つの特性があり、加熱するとアルファ化、冷えるとベータ化する性質を持っており、デンプンの老化と呼ぶこともある。

アルファ米とは、加熱してアルファ化したデンプンの状態で乾燥させ、アルファ化を保ったまま保存した状態の米である。そのため、水分を加えて戻すとアルファ化したデンプンの状態で食べることが可能だ。

元々非常食としてのアルファ米は一定の需要があり、登山者やアウトドア派にとって、携帯性に優れ道具も不要なアルファ米は重宝されていた。不幸な震災が度々起こったことで多くの非常食が必要になり、一躍注目を浴びたのがアルファ米である。