100円ショップ(百均)の原価と利益はいくらくらい?

Vol. 453
 100円ショップ(百均)の原価と利益はいくらくらい?

瞬く間に広がった感の強い100円ショップ、いわゆる100均だが、最近の100円ショップは、本当に品ぞろえが豊富で、生活雑貨なら無い品を挙げるほうが難しい。今や100円ショップは日用品を買うためだけではなく、まずは100円ショップから探すという買い物スタイルも定番化している。他の店舗がそれ以上に安いことは考えられないからだ。

100円ショップの商品は、平均した粗利が3割程度あるとされている。それは海外生産や流通コストの抑制(問屋が介在しない自社ブランド)によって達成されており、何万点もある商品の平均であるだけに、赤字商品もあれば、原価10円という品もあるだろう。トータルで考えて、1つ売れると30円は儲かる仕組みである。そもそも儲からなければ、100円ショップがこれだけ広がるはずもないのだ。

そこから人件費などの営業経費を引いても、利益は残ることから経営は十分に成り立っている。しかし最近は、同業者の競争だけではなく、大手スーパーでもプライベートブランドで相当安い商品を出しているので、安価な価格帯の商品はしのぎを削っている状況である。