ピロリ菌とブロッコリーの関係

Vol. 455
 ピロリ菌とブロッコリーの関係

比較的最近発見され、胃ガンや胃潰瘍など胃に関連する多くの疾患の原因とされるピロリ菌を知っているだろうか。正式名称をヘリコバクター・ピロリといって、強酸である胃の内部においても生息可能な細菌で、それまでは胃には細菌が生息できないと考えられていただけに、ピロリ菌の発見は医学の発展にとって大きな功績であった。

ピロリ菌に感染していることは、それだけで病気へのリスクを高めてしまうが、残念ながらかなり大多数の人がピロリ菌に感染している。感染イコール病気というわけではないだけに、普段は考えもしない細菌で、治療(除菌)が必要だという認識は薄い。

ピロリ菌の数を減らす食物は数多くあり、ブロッコリーもその1つである。ブロッコリーの持つスルフォラファンがピロリ菌を減少させ、そしてスルフォラファンは成熟したブロッコリーよりも、発芽したばかりのスプラウトに多く含まれている。

スプラウトというのは、かいわれ大根を想像するとわかりやすい。かいわれ大根と呼べるものはだいこんのスプラウトだが、そのブロッコリー版だと考えれば良い。陳列棚にはブロッコリースプラウトとして置いてあるので、ピロリ菌が気になるなら試すのは自由である。