風船の白い粉が付いている理由

Vol. 467
 風船の白い粉が付いている理由

ゴム風船は単品で売られていることは少なく、何個かまとめて1つのパッケージになっている。そうしないと単価が安すぎて包装コストが高すぎてしまうためだ。そして、必ずではないが風船に白い粉が付いていることがある。

この白い粉は汚れでも製造工程のカスなどでもなく、意図的に付けられている。ゴム風船の材料である天然ゴムは、熱に非常に弱く、紫外線にも酸素にも影響を受ける。複数の風船をまとめてパッケージにすると、変性したゴム同士でくっ付き、無理にはがすと膨らます以前に風船が破れてしまうこともあるため、それを防ぐのが白い粉の役割である。ゴム風船は口で膨らませることを前提にしているので、当然この白い粉は口に入っても無害になっている。