アメリカの大統領選が火曜日に行われる理由・由来

Vol. 494
 アメリカの大統領選が火曜日に行われる理由・由来

アメリカの大統領選挙は、仕組みが少し複雑で、簡単にいうと予備選で選ばれた2大政党の代表候補者が、本選で争うという方式である。そのアメリカの大統領選挙は、予備選を含めると1年近くに渡り行われるが、投票日は火曜日になっている。日曜日が選挙日の日本と違い、火曜日である理由は宗教的な理由から来ているのだ。

アメリカの多くの国民はキリスト教を信仰しており、そしてキリスト教において日曜日は安息日である。ユダヤ教での安息日は、旧約聖書上で週の7日目つまり土曜日だが、イエスの復活が日曜日であったことからキリスト教では日曜日としている。

火曜日を投票日と定めた時代、安息日である日曜日を除いて月曜日に投票を行いたくても、アメリカの国土は広大なので、地方に住む人々は投票所に行くにも泊まりがけになってしまう。すると、日曜日には選挙のために出発しなくてはならず、礼拝もできず安息でもない。それは良くないため、月曜日に出発して火曜日に投票ができるように、火曜日に定められたのだ。