クモは自分で作った巣に引っかからないよう注意して歩いている

Vol. 495
 クモは自分で作った巣に引っかからないよう注意して歩いている

クモの巣には粘性があって、まとわりつくように髪や衣服に付着するから困ったものだ。それが網に引っかかった昆虫類を捕食するクモにとっては、まさに生命線であるのだから仕方がない。

クモがクモの巣に絡まって、もがいているのを見たことはあるだろうか?恐らくないだろう。クモは自分で張った網の上を上手に移動するが、その仕組みは2通り考えられている。

1つは移動用の縦糸と捕獲用の横糸に分かれ、縦糸だけを伝っているという説。もう1つは、クモの脚が網にくっつかないようになっているという説である。最近の研究では、クモの脚にある無数の毛が、そもそもくっつかないようにできており、なおかつクモは慎重にクモの巣を歩いているという発表がある。