ロール状になって売っているアルミホイルは、決まって光沢のある面と光沢のない面が存在する。どちらが表でどちらが裏ということではなく、性能としてのアルミホイルに違いはない。しかし、長年使っていると、自然にどちらかを意識して表と裏という使い分けをしている。
アルミホイルは製法上、1枚で薄く延ばすことに限界があるため、最後の工程において2枚重ねで延ばされる。2枚を1枚の厚さに延ばすと、理論上は1枚の厚さの半分まで薄くすることができるのがその理由だ。
この工程において、延ばすためのローラーに接する面とアルミホイルがお互いに接する面で表面に違いが生じ、ローラーに接する面は光沢が、アルミホイル同士が接する面が光沢のない面になる。光沢がないのは、アルミホイル同士が接しているために、綺麗に押しつぶされず微細な凸凹が発生しているのである。