どうやって決めた?雛祭り=女の子、端午の節句=男の子

Vol. 523
 どうやって決めた?雛祭り=女の子、端午の節句=男の子

3月3日も5月5日も年に5つある節句の1つである。どちらが女の子でどちらが男の子でも良かったはずだが、風習的に3月3日は女の子、5月5日は男の子のお祝いとなった。

雛祭りについては、雛人形に穢れを移し川に流す習慣があって、それが次第に雛人形を飾って楽しむ習慣に変わっていったとされる。人形遊びが好きなのは今も昔も女の子だから、雛祭りが女の子のためにあるのは必然的な流れだ。

一方で、端午(たんご)の節句については、菖蒲(しょうぶ)の節句と呼ばれるように、菖蒲とヨモギを軒につるして邪気を祓う習慣があった。やがて菖蒲は尚武(武を重んじる意味)と読みが同じことから男の子のための節句と捉えられ、雛祭りに対して男の子の成長を祝う日に変わっていったのである。