ごまをするの語源・由来

Vol. 527
 ごまをするの語源・由来

社会において非常に嫌われるのが、ごまをする行為だ。大抵の場合、実力のない人が上役のご機嫌取りでごまをすることが多い。そうした人に限って下には厳しく、更にはごまをすっていた相手に陰で不満を漏らしていたりする。また、白々しくごまをする行為が、周りから見ると目に余るために嫌われている。

なぜごまをすると呼ぶかは、実物のごまをすり鉢ですってみると、すりこぎにもすり鉢にもごまが付くことから、どちらにも良く付いて回るような振る舞いを表したと考えられている。今はすったごまが簡単に手に入るので、すり鉢でごまをする家庭は少なくなったとはいえ、ごまをすると独特の香りがして良いものだ。

実際、ごまをする人は昇進しやすい。一般に高い役職の人ほど、現場の空気を読めず盲目であるのはどこの会社でも同じである。