日本の消費税は世界規模でみると低い税率?

Vol. 545
 日本の消費税は世界規模でみると低い税率?

2014年4月1日から、日本でも消費税が8%になった。3%、5%、8%と段階的に上げられることが確定している状況だが、それにしても税率が上がるたびに小売り業界はシステムの入れ替えに奔走し、そのたびにシステム関連業者の懐が潤うことを考えると、関連業界からの働きが政治に影響しているのではと勘繰ってしまう。

消費税8%というのは、世界においてはかなり低い税率で、アジア諸国は同等の地域があっても、ヨーロッパで10%を切るような国は非常に少ない。ならば日本が恵まれているかというと、消費税の高い国は社会保障が充実しており、また、日本人があくせく働いていることを考えれば、高い税率でも少ない労働時間で済む国づくりは、日本にとって得るところが多いはずだ。ちなみにアメリカの場合は、国全体としての消費税はなく、ほとんどの州で個別に税率の違う売上税として徴収されている。