二重に生えた歯のことをなぜ八重歯という?

Vol. 546
 二重に生えた歯のことをなぜ八重歯という?

八重歯は元々は弥重歯と書いたらしく、それが簡便化されたのか八重歯になったという説が有力である。当然のことながら、八重に歯が重なっているはずもなく、多くの場合において八重歯は犬歯が成長の過程でうまく歯の隙間に入らず、ズレてしまったために二重に生える現象で矯正も可能だ。

ただし、八重歯というのは病気ではないので、矯正歯科に通っても保険で治すことができない。保険適用外の医療行為が高額なのは言うまでもなく、世の中の親にとって子供の八重歯は可愛さでもあるが、同時に大人になる前に矯正をしてあげたい症状だ。しかし矯正料金は、その思いが揺らいでしまうほど高額で、不本意ながら八重歯を残して大人になるケースもあると思われる。