富山県の「県のさかな」を知っているだろうか。いずれも富山湾の名産で、富山湾の王者ブリ、富山湾の宝石シロエビ、富山湾の神秘ホタルイカだ。これらの水産物は全国的にも名高い特産品にもなっている。
ホタルイカは、ホタルのような発光器を腕に持ち、ホタルイカ漁では逃げ惑うホタルイカが発光して、神秘と呼ぶにふさわしい実に幻想的な様相を見せる。ホタルイカがなぜ光るかはわかっていないが、現在複数の理由が考えられている。
第1の理由は、刺激を与えると腕が発光することから、外敵から身を守るために目くらましのような役割をしているのではないかという点だ。第2の理由は、海面方向から光を受けると腹側が暗くなってしまうため、下にいる敵に見つかりやすいことから、腹を発光させ下から見たときに目立たなくするという点である。そして第3の理由として、ホタルイカは発光器を使って仲間とコミュニケーションを取っているのではないかという推測だ。確かに、群れる性質上何らかの通信方法を持っていたとしても不思議ではない。