白骨死体は骨盤の形で男女の性別がわかる

Vol. 550
 白骨死体は骨盤の形で男女の性別がわかる

白骨化した身元不明死体が発見されると、身元がわからないためにできる限り推測できる範囲で、故人の情報を特定していくのが法医学と呼ばれる分野だ。人骨から事件を特定していく内容の海外ドラマがヒットしたように、人骨が語っている謎を解き明かしていくことは、国を問わず重要視される。

男女で差が顕著なのは骨盤で、女性には出産があるために適した骨盤になっているのがその理由である。骨盤上口と呼ばれる骨盤の空間の形が男性ではハート型に対し、女性では楕円型になって広い。

お腹の赤ちゃんと呼ぶように、胎児は骨盤よりも上の位置で成長する。出産の時には頭が骨盤上口を通過するので、必然的に女性のように円形に近くないと出産が難しいのだ。