天気予報の「曇り」の定義

Vol. 562
 天気予報の「曇り」の定義

日常会話で天気を語るとき、晴れているといえば太陽が出ている様子を、曇っているといえば雲で覆われた様子を表すのは当たり前だとして、ほとんど曇っているが太陽が雲の隙間から覗いているような状況はどうだろうか。空のほとんどが雲でも、今まさに太陽の光が降り注いでいれば、晴れとして扱うはずだ。曇りという言葉は、潜在的に太陽が出ていない状態と同じように使われる。

気象庁の扱う晴れについても、似たような解釈がされており、雲が非常に少ない快晴は別として、晴れとされる範囲は非常に広い。雲の量が空の8割までは晴れとされ、曇りになるためには、空の9割以上が雲であることが必要になっている。そのため、天気予報で曇りといったら、ほとんど青空が見えない状況と考えて間違いない。