新幹線と列車(電車)のレール幅の違い

Vol. 566
 新幹線と列車(電車)のレール幅の違い

普通列車の座席は通路の両側に2人分の座席があって、新幹線になると片側が2席、もう片側は3席になっている車両が多い。もう気付いているように、新幹線のほうが車両の幅が広い=幅の広いレールを使っている。

新幹線で使われているレール幅は、1435mmの標準軌と呼ばれるサイズで、この幅が世界的にも多く使われている。では在来線は?となるが、1067mmと標準軌よりも40cmほど狭いレールである。

新幹線が開通するたびにその地域では大掛かりな工事をするのは、新幹線用のレールが必要になるためで、元々新幹線は在来線との接続を考えていなかった。そしてなぜ在来線が幅の狭いレールを使っているかというと、単純に日本に鉄道が入ってきたときに1067mmのレールを採用したからだ。

レールの幅が区間によって異なると、接続ができなくなるために鉄道が広がっていかない。そのため、最初の鉄道で使われたレール幅でどんどんと鉄道網が広がっていった結果が、新幹線で新たに工事が必要になるという原因の1つになっている。