北極はN極ではなくS極

Vol. 569
 北極はN極ではなくS極

北は英語でNorth、南は英語でSouthと書くのは英語の授業で習ったはずだ。磁石にある2つの極はN極とS極である。では北極と南極のどちらがN極でどちらがS極?そんなの簡単…と思った人の大半は間違っているから面白い。

英語からして、北極がN極で南極がS極であると考えやすい。だが良く考えてほしい。方位磁石(コンパス)のN極が北を指すのだから、NとSが引き合う磁石の性質から北極はS極でなければならないし、南極がN極でなければならない。意外と思うかもしれないが、実際そうなのだから受け入れるしかないのだ。

ちなみに、クルクルと回っていつもN極を指す方位磁石が、正確にN極を指しているかといえば、ほとんどの場合そうとは言えないのを知っているだろうか。地域差があり、日本では数度ほど西に傾くようになっている。磁力線が南北の両極を一直線に結んでいないことが理由だが、方位磁石がズレていると機能を果たさないことから、補正できるタイプも発売されているのである。