Vol. 575
日清食品のユニークな研修、無人島でのサバイバル生活
カップヌードルにチキンラーメン。大手食品メーカーの日清が放つ大ヒット商品だが、その日清が管理職の研修として実施しているのは、2泊3日で無人島でのサバイバル生活だというのだから驚く。無人島で渡されるのは、チキンラーメンを含むわずかな食糧の他には、釣り糸と針、ビニールシートといったこれも単体では用をなさない道具だけである。
「自活力を高める」というコンセプトの元、新たに管理職に昇格した若手を中心にサバイバル生活は始まる。最初の難関は火で、火がなければ肝心のチキンラーメンも食べられない(厳密には食べることはできるが)という設定で、生き抜くための力を養うという考え方だ。食べた以外にも寝床を作らねばならず、睡眠は明日への活力を養うために必要なので、四苦八苦することになる。
果たして無人島生活を生き抜いた新任管理職たちは、自活力が高まっているのであろうか。仕事に行き詰まった時、素のチキンラーメンをそのまま食べるような発想では、生き抜いて行けないという事なのだろう。