地球はすごいスピードで回転しているのに何故それを感じない?

Vol. 580
 地球はすごいスピードで回転しているのに何故それを感じない?

地球は1日に1回転するので、昼があり夜がある。地球は1年に太陽を1周するので四季がある。そんなことは言われなくても常識だと思うかもしれないが、それだけのスピードで移動している点を意識したことがあるだろうか。

例えば、地球を1周(赤道)は約40,000kmである。約40,000kmを24時間で進むのだから、秒速に直すと約460mになるはずだ。世界一足の速い人でも、100m走るには10秒を切る程度だというのに、赤道上に立っているだけで1秒間で460mなのだから相当速い。

立っていても座っていても、どのような体勢であっても同じように地球は回っており、地球上のどこにいても回っていることになる。それでも動いていることを感じないのは、簡単に言えば「慣れ」だ。

乗り物に乗っているとき、止まっている状態から加速したり、急ブレーキをかけると加速や減速を体感できるが、一定速度で走っていると何も感じないだろう。普通はあり得ないが、揺れが全くない乗り物だったら、動いていることすらわからないかもしれない。地球上でも同じことで、常に同じスピードで動いているため、高速で動いても全く感じることはないのである。