血液型で性格診断、科学的に証明されているのか?

Vol. 612
 血液型で性格診断、科学的に証明されているのか?

誰もが話題にしたことのある、血液型による性格診断には全く根拠が無いが、その一方で根拠が無い立証もされていないという現実から、しばしばメディアでも扱われるくらいに話題になりやすい。

実際問題として、人類にA、B、AB、O型に則したの4つの性格しか存在しないという事はあり得ず、性格が形成される過程には多分に環境の影響があることを鑑みても、血液型だけで性格診断をするのは無理があるのはわかるだろう。逆に言動を根拠に血液型を当てる行為は、血液型の人口比率が偏っていることから、A型やO型と言えばそれだけで的中率は上がる。当たるかどうかと言われれば、血液型から性格は当てづらいが、性格によらず血液型は当てやすい(性格を根拠に当てるのではない)ということだ。

気を付けたいのは、本人の意志と無関係に決まる血液型で性格を断定するような発言が、差別的な要素を少なからず含んでいることである。いろいろと批判が多い血液型による性格診断だが、それでもコミュニケーションとして血液型を話題にするのは良くあることで、それは社会で共同生活を送る上での必要悪と言える。