世界一小さい国、バチカンはお墓

Vol. 613
 世界一小さい国、バチカンはお墓

世界一小さい独立国家ヴァチカン(バチカン)市国は、面積が0.44平方キロメートルしかない。この面積は実に東京ディズニーランドよりも小さいのだから、国家であるというのが信じられない大きさだ。

ヴァチカンは、全体が世界遺産として登録されており、サン・ピエトロ大聖堂がある場所として世界的に有名だ。日本では建造物を目当ての観光が多いが、そもそもヴァチカンはキリスト教(カトリック)の総本山なので、世界中から旅行者が訪れる。

このサン・ピエトロ大聖堂のサン・ピエトロとは、「聖ペトロ」という意味があり、ペトロとはキリストの使徒の1人で、ローマ郊外のヴァチカンに墓があるとされて、そこに聖堂が建てられた。そしてヴァチカンに住んだローマ司教が教皇となって、現在のヴァチカンの姿がある。

時を経て、それまでの聖堂からサン・ピエトロ大聖堂へと建て替えられることになる。サン・ピエトロ大聖堂は、着工が1506年、竣工が1626年であるから、120年もの年月をかけて建てられたという壮大な建造物だ。