なぜ牛丼には紅ショウガが合うのか?

Vol. 619
 なぜ牛丼には紅ショウガが合うのか?

吉野家にすき屋、松屋になか卯と、他にも牛丼が食べられるチェーン店はあって、いずれもテーブルの上には紅ショウガの容器が乗せられている。七味唐辛子も同様に乗せられているが、七味を大量に振りかける人は少なくても、紅ショウガを大量に乗せて、まるで紅ショウガ丼になっている人をたまに見かける。

ではなぜ紅ショウガが用意されているかというと、科学的特性など、いかにも後付けと思われる理由は付けられているものの、先行して牛丼チェーンを展開していた吉野家が、牛丼と一緒に置いていたから後発が追随したというのが本当のところのようだ。

焼きソバやタコ焼き、チャーハンなどにも紅ショウガは当たり前に使われる。その使用方法について確固たる理由や歴史があるわけではなく、濃い味付けや脂っぽいものに対して、さっぱりとした口直しや薬味としての味の変化という意味で使われているに過ぎない。