乾電池は自然放電により電力が失われていく

Vol. 621
 乾電池は自然放電により電力が失われていく

乾電池のように充電して繰り返し使えない電池のことを一次電池という。一次電池に限ったことではないが、電池は基本的に自然放電(自己放電)して徐々に取り出せる電力が失われていく。災害用に買っておいた乾電池が、使うときになって役に立たないというほど極端ではないが、長期間保存された乾電池は、どうしても持ちが悪いか電圧が低下している。

何も使っていなくても、ほんのわずかではあるが化学反応は進行しており、自然放電は避けようがなく、ただし使用期限内であれば定められた電圧が得られることは保証されている。自然放電は保存状況によっても変わり、温度が低く乾燥しているところが良いとされ、それで冷蔵庫で保存する人が多いが、結露によって通電してしまっては逆効果なので、冷暗所に置いておくのが良いだろう。

リチウム電池(充電用ではなく乾電池タイプ)の場合、自然放電が少ないとされている。ただし、リチウム電池はほとんどの場合、ボタン型かデジタルカメラ等に使うパック型で、乾電池として売られているのを見かけることは珍しい。