自分で自分をくすぐることはできない

Vol. 622
 自分で自分をくすぐることはできない

くすぐったいという感覚は、痒いという感覚とも異なり独特の感覚で、くすぐられた場所から脳に対して刺激が伝達されている。しかし、他の人にくすぐられた時はくすぐったいのに、自分でくすぐっても、くすぐったいという感覚がないのは不思議なことだ。どちらの場合でも当然に皮膚に対しての刺激は同じである。

これには小脳の予測が関わっているとされており、自分でくすぐったとしても、その強度や触感は自分で行っているがゆえに予測できる範囲内で、小脳の活動は少ない。しかし、他の人がくすぐると感覚が予測できず、くすぐられる事がわかっていてもくすぐったいという現象に繋がるのである。