ニンニクには、ビタミンB1の働きを効果的にするアリシンという成分があり、疲労回復に効くとされている。夏バテの典型的な症状は、食事量が不足することによる疲労感なので、ニンニクというのは確かに夏バテに効果を示すが、そもそもニンニクだけで疲労回復というのは無理である。
スポーツ選手でいうところのスタミナとは、即ち運動をし続ける体力エネルギーのことだ。夏バテと違い、こちらは体内におけるグリコーゲン貯蔵量を増やすことが目的で、そのためには炭水化物による食事、つまり白米を多く食べるのが効果的とされる。成長期の男子で、特にスポーツをしていると、毎日どんぶりで何杯も食べるのは実に理にかなっている。
しかし米を白米にする過程で、ビタミンB1が失われてしまう。ビタミンB1を摂取するには、玄米にするか豚肉などをおかずにすると良く、ニンニクを使った豚肉料理で、ごはんをお腹一杯食べると理想的なのかもしれない。