日本の国土面積、東日本大震災後に大きくなった

Vol. 647
 日本の国土面積、東日本大震災後に大きくなった

歴史に残るであろう大被害をもたらした東日本大震災では、震災後の日本列島の大きさが変わっている。それは地震によって、主に東北の太平洋沿岸地域の地盤が東側(太平洋側)に移動し、更に沈下したことで、引きずられるように陸地が延びた結果である。国土地理院の発表では、約1平方キロ分だけ国土が広くなったと公表された。

震災だけでもガレキの山と化した甚大な被害だったが、この地盤移動と沈下は、海抜が更に低くなるという結果をもたらした。岩手県の沿岸では、海抜0メートル以下の地域が、震災前の1.8倍になったことがわかっている。地面が沈んだということは、海水だけではなく、河川、雨水、土砂などの、流れるものは全て低いところに向かってくるということで、危険は決して海からだけではない。