Vol. 676
水道水は煮沸せずに飲んでも危険性はないの?
水道水の嫌な臭い(味)を作りだす塩素は、家庭レベルでも頻繁に浄水器で除去され、飲料水として使われていることから、一般に嫌われているものだ。事実、塩素は殺菌のために用いられているのであり、それは消毒しなければいけない基準値の水から水道水が作られていることを意味する。
しかし、水道水は法令によって水質基準が保たれており、安全の担保の証であるとも言える。定められている水質基準では、一生飲み続けても健康に影響がないとされている。
その一方で、塩素を除去すると殺菌性が失われるので、放置された水は水道水よりも雑菌が蔓延しやすいリスクがある。だが浄水の目的は飲料水や調理用で、飲み残した水を使うことは少ないため大丈夫だ。