敬語や丁寧語を使わない口調のことをタメ口と呼び、比較的若い世代において使われるが、年配の人にはタメ口という呼び名の意味が通じないことも多い。
タメとは元々サイコロ博打におけるゾロ目を意味しているとされる。それが転じて「同じ」を表す意味になり、同じ立場で話す口調をタメ口と呼ぶようになった。社会であっても同じ職場や同期入社といった距離が近い存在同士では、丁寧さを省いて話すことは少なくないが、タメ口とは決定的に違う点があり、それは「〜さん」のようにさん付けして呼ぶ点だ。
タメ口の場合、基本的に相手を呼び捨てにする、いわば友達同士のような話しかたになる。風土の違いがあるとはいえ、日本の社会においてタメ口はほとんど許されることはなく、よほど気心の知れた相手でなければ、社会ではタメ口を使うことは少ない。特にタメ口は、上位の役職から下位の役職には許されても逆は許されないため、タメ口を使う状況にも注意が必要である。