Vol. 700
紀元前5千年前の世界人口は500万人だった
当たり前のようだが、人生において出会う人の数など、世界の人口全体に比べれば微々たるものである。そのくらい人口が増えている地球ではあるが、統計など取られていない過去の人口は、正確に割り出すことは不可能で、推測の域を出ることはない。
それでも、紀元前5千年前には500万人程度、西暦1年には1億7千万から3億人程度であったと推測がされている。そこから増え続け、現在の人口が70億人、2050年には90億人という人口予測がされているので、資源や食糧の問題はより顕著になっていくだろう。
話はそれるが、女性だけに受け継がれるミトコンドリアDNAというDNAを調べたところ、アフリカに共通の祖先が存在することが解明された。推定で12万年前から20万年前に存在したとされる彼女は、人類の始祖ではないが、現存する人類の共通の祖先であることは確かだ。
彼女の時代にどのくらいの人口があったかは定かではないし、彼女から人類の始祖たる人物までどのくらい遡るのかも不明である。だが「人類皆兄弟」を論理的に証明できたのは素晴らしいことである。