電気ウナギと電気ナマズ、どっちが強い電力を持っているの?

Vol. 701
 電気ウナギと電気ナマズ、どっちが強い電力を持っているの?

水中で電気を発するという危険極まりない、デンキウナギとデンキナマズという魚がいる。水中なので当然感電もするし、うっかり興奮させてしまうと厄介なしろものだ。水族館などでは水槽に展示してインジケーターや電球をつけることで、運が良ければ放電の様子を観察できる場合がある。

デンキウナギは600ボルトから800ボルト、デンキナマズは350ボルトの電圧を生じさせるといわれる(実際はもっと高く600ボルトという説もあって個体差の可能性がある)。デンキウナギのほうが電圧は高いが、その放電時間は非常に短い。

デンキウナギやデンキナマズの放電は、膜電位と呼ばれる細胞の内と外のイオン濃度差を利用している。そして放電には非常に大きなエネルギーが必要なようで、大きな放電を繰り返すと、放電ができなくなってしまうことが知られている。要するに疲れてしまうと放電できなくなるのである。