順番抜かし、割り込みを罰する法律がある

Vol. 717
 順番抜かし、割り込みを罰する法律がある

バーゲンや人気の飲食店では、列を作って順番を待っていることがある。皆が暗黙のルールに則って行儀よく順番に並んでいれば良いのだが、実際には平然と割り込みが行われ、知人を列に待たせて列の途中に参加するという行為も良く行われている。

日本の法律には、一定の要件の基に割り込みを禁止している軽犯罪法があり、割り込み行為は要件を満たせば拘留又は科料(罰金とは違うが似たようなもの)に処される。ただし軽犯罪法を適用するには、「粗野若しくは乱暴な言動で迷惑をかける」または「威勢を示して」公共の乗物、演劇等の催し、配給(配給に関する証票を得る目的を含む)の列でなくてはならない。

これをそのまま解釈すれば、何食わぬ顔でおとなしく列に割り込めば、軽犯罪法は適用できないことになる。配給に至っては現在では考えにくいので、やはり適用は難しい。モラルという面では全く許されなくても法的にそういうことになる。