なぜ水牛は「水の牛」なのか?

Vol. 719
 なぜ水牛は「水の牛」なのか?

水牛の難点は、「水」という名前の通り水が欠かせず、水浴びをさせないとならないことである。その理由は、水牛が自らの体温調整を陸上だけではできず、水や泥に入る、もしくは浴びることで体を冷やすためだ。

肌が黒いだけなら家畜用のウシにも多くいるが、水牛の場合には汗腺の数が少なく、肌が黒いことは熱を抱える原因になる。しかも水牛の住む地域は亜熱帯が多く、放熱が優れていないと生きていけない。水牛が水につかっているのは、生きる上で不可欠な活動なのである。