猫がペットとして飼われるようになった理由・歴史

Vol. 735
 猫がペットとして飼われるようになった理由・歴史

犬が忠実のイメージなら猫は癒しのイメージで、どちらもペットとして人気が高く、家族の一員として(という気持ちで)猫が飼われているケースも非常に多い。犬に対して気ままで自己中心的な猫は、それすらも猫の魅力として語られるほど、受け入れられてきた。

ペットとして飼われている猫はイエネコと呼ばれ、野生種の猫とは区別されているが、イエネコが飼われるようになったのは、経典など大切な書物をネズミから守るためだという説がある。「唐猫」(唐は中国の当時の国名)と呼ばれていることから、それ以前に日本に猫が存在したであろうことは推測できるが、書物としての記録がないので不明である。

確かに実用面から考えると、犬と違って猫の場合は外敵に対して何かできるわけでもなく、ネズミや小鳥を捕まえる程度くらいしか働きがない。そのため、食物や書物を貯蔵するようになり、ネズミによる被害が大きくなるにつれて猫が広まっていったというのは納得ができる理由なのだ。