コラーゲンをいくら摂取しても効果はない

Vol. 740
 コラーゲンをいくら摂取しても効果はない

肌に含まれるタンパク質としての代表格は、プルプルとしたゼリー状のコラーゲンだ。肌のハリとツヤに影響すると考えられているコラーゲンは、ゼラチン質に多く含まれ、かといって食事だけでゼラチン質をまかなえないので、サプリメントも多く発売されている。

ここで今一度タンパク質の吸収について考えなければならない。タンパク質を摂取すると、より小さなアミノ酸に分解されていく。アミノ酸が再結合してタンパク質になり体内で使われるのだが、コラーゲンから分解されたアミノ酸がコラーゲンに戻る保証は全くない。コラーゲンが欲しいからといってコラーゲンを摂取しても、理屈上はコラーゲンの生成を選べないということである。

タンパク質を摂取することまで否定はせずとも、人によっては残念なお知らせのように感じるかもしれないこの仕組みは、やはり残念なことに変えられないのだ。