打ち上げ花火の高さとスカイツリーはどっちが高い?

Vol. 743
 打ち上げ花火の高さとスカイツリーはどっちが高い?

630mを誇る東京スカイツリーの高さは、文句無しで日本一高い構造物なので、空を飛ぶもの以外は見下ろせると考えてしまう。花火大会の花火まで見下ろせるかというと、大抵の打ち上げ花火は見下ろすことができる。唯一、東京スカイツリーよりも高く上がるのが、世界一の花火で4尺玉(40号)と呼ばれる巨大花火だ。

打ち上げ花火を下から見上げると、確かに大きいとはいえ、端が見えないということはないだろう。高いので気付かないが、花火の直径は驚くほど大きく、上がる高さ程度の直径になっている。円形に開くことから半径は高さの半分程度で、開いた花火が直接地上に届くということはない。

例えば300m以上の上空で開く1尺玉(10号)では、直径は300mもあるということだ。高度が低いと危険なので行われないが、低い高度で300mもの大きさで開いたら、全てを目で追うことはできなくなってしまう。

4尺玉の場合、800mまで打ち上げられ、800mの直径を持つ。こうなるとスカイツリーを飛び越えて、スカイツリーからは近すぎて全てを見ることができない。だがスカイツリーの近くで4尺玉を上げることなどないので、実現はされないのである。