月と地球の重力の違い

Vol. 745
 月と地球の重力の違い

重さは一般にkgで表現されるが、理科(物理)で良く用いられる単位に、kg重というものがある。これは物体が受ける重力の大きさを表しており、地球上では体重60kgの人が受ける重力は60kg重で、kgとkg重は同じように扱われていて混同しやすい。

地球上で60kgの人が体重計に乗ったとき、体重計は60kg重の力を受け、60kgと表示する。体重計のように日常で重さを表現するとき、kg重ではなくkgというのは、1kg重が地球上での1kgに掛かる重力なので、どちらで表現しても同じであるためだ。だが、60kgというのは正確には質量を表し、質量というのは重力とは無関係で変わらない。

重力が6分の1の月においては、体重計は10kgを示す。ならば月に行くと体重が軽くなると考えがちだが、60kgの人が地球で量ると60kg、月で量ると10kgと、あくまでも体重計上の値が小さくなるだけの話で、元の質量が60kgであることには変わらないという残念な結果になる。