Vol. 749
生命の起源は宇宙から隕石に付着してやってきた?
常に科学者の間で論争が絶えない生命の起源には、大きく分けて3つあり、超自然現象、化学進化、地球外(宇宙)から入ってきたという説がある。いずれの説も決め手にならず論争が続くのは、うまく証明ができていないからだ。
その中の1つ、宇宙からきたという説において考えると、地球には常日頃から隕石が落下してきており、それらに有機物が含まれていれば、そこから生命が生まれたとしても不思議ではない。実際にもマーチンソン隕石という隕石からアミノ酸が発見されているので、少なくとも地球の人間が考える生命体が、宇宙に存在している可能性はあるだろう。
この説を信じると、人間も含め地球の生命は宇宙からの有機物を起源としているのだが、地球人の祖先が宇宙人であるという話はまた別だ。地球も宇宙の1つの天体であるから、地球人は宇宙人であるという言葉の解釈のアヤはさておき、有機物が宇宙から飛来して地球に来たことと、宇宙人が飛来して地球人の祖先になったというのは全く異質なのである。