風の谷のナウシカはジブリではなくトップクラフト作品

いつも新作が出るたびにヒットを重ね、世界的に認められているスタジオジブリ作品。高いクオリティのアニメーションはもちろん、ストーリーに深みがあり、大人が考えさせられるメッセージ性があるかと思えば、子供にはアニメとしての楽しさを与えている。多くの作品を監督する宮崎駿は、日本どころか世界中に知られており、自らが作画も脚本も監督もできる、アニメ界の巨匠として存在感は大きい。

その宮崎駿が世に知れることになったのは、映画「風の谷のナウシカ」のヒットと、「ルパン三世 カリオストロの城」の存在である。次の作品「天空の城ラピュタ」がスタジオジブリの制作になるので、ナウシカでも同じように感じるが、ナウシカを制作したのはジブリではなく、前身のトップクラフトという会社だ。

ナウシカの時点で、後のジブリを支えていく主要メンバーが制作スタッフとして揃い、宮崎駿が監督しているとなれば、もうジブリ作品とそれほど変わらないのだが、それでもナウシカはジブリ作品ではないのである。