Vol. 765
シシャモは卵を持ってるからメス〜オスのシシャモはどこへ?
居酒屋でも家庭でも酒の肴にもってこいのシシャモ。正しくはシシャモではなくカペリン(カラフトシシャモ)という魚なのだが、一般的にはシシャモで通用する細長い魚のことだ。そしてシシャモはことごとく抱卵しており、子持ちシシャモとして売られている。
単純に考えて、子持ちシシャモがメスであるのは間違いないのだから、オスはどこにいってしまうのだろうか。考えるほどのことでもなく、オスはほとんど輸入されていないというのが正解になる。
子持ちシシャモのほうが圧倒的に価値が高いことから、オスのシシャモはほとんど売られていないだけの話である。オスは肥料などになる運命だが、日本でも安売りなどでオスのシシャモが大量に売られることはある。
ちなみに本物のシシャモについては、世界中を見渡しても北海道のごく一部の沿岸でしか獲れず、めったなことでは口にできない高級魚だ。産地の北海道においてもスーパーに並ぶようなことはなく、お取り寄せレベルの魚である。運よく食べる機会があるとすれば、スーパーのシシャモとの違いに絶句することは間違いない。