神社の場合、ハトが多くなる理由の1つに信仰的な側面がある。それは全国で至るところに見られる八幡宮(八幡神を主祭神とする神社)において、ハトは八幡神(八幡様)の使いであるとされているためだ。崇められるべき主祭神の使いを駆除することなど当然に行われないので、ハトにとって八幡宮は楽園のような場所なのである。
また、八幡宮は主要都市にも多くみられ参拝客も多い。その中には、ハトに餌を与える人もいるだろう。こうして八幡宮のハトは、飢えることも比較的少なく、住みやすい環境を手に入れている。しかし、全ての神社がハトを受け入れているかというとそうでもなく、フンが建物の至るところでみられる状況に耐えかね、捕まえて遠くに放つこともあるという。