カーナビで車の位置を特定できる仕組み

Vol. 792
 カーナビで車の位置を特定できる仕組み

今や携帯電話(スマートフォン)にも普通に搭載されているGPSだが、位置情報が重要なカーナビで普及したと言っても過言ではない。それ以外に位置情報が必要な場面を考えると、失踪者の追跡など何やらドラマチックな展開を思い浮かべる人も多いだろう。

このGPSだが、GPS衛星と呼ばれる30基あまりの衛星のうち、4基からの情報を受信して現在地を特定する方法を使っている。衛星からの情報とは衛星上の時間のことで、受信された時には時間が経っているため、衛星上の時間とカーナビが受信した時間の差に電波の速さを掛けると、衛星からの距離がわかるという仕組みである。

3基の衛星からの距離がわかれば、カーナビのある位置は特定可能となる。残る1基からの情報は、カーナビの時計による誤差を修正するために受信するのだ。それにより位置情報はより正確になる。

時代の流れと共に、こうした技術は休む間もなく発展している。GPSで居場所を特定されるほど、信用の無い生活を送りたくはないものである。