Vol. 825
人間とチンパンジーの遺伝子は何パーセント違う?
人間に最も近い動物がチンパンジーというのは、聞いたことが無い人でも割と納得できるのではないだろうか?見た目からして猿ではあるが、実に人間のような仕草を見せることもある。それもそのはず、ヒト科チンパンジー属という生物学上の分類があるくらいだから、当然と言えば当然である。
DNAの比較によれば、人間とチンパンジーには1%から4%程度の差異があるとされている。その程度の違いしか無いことは驚きだが、実際はもう少し差がある可能性もあり、タンパク質レベルでは8割が違うという報告もある。
また、遺伝学的には、オランウータンが初めに分かれ、残りからゴリラが分かれ、そしてチンパンジーとヒトに分かれたとされている。そして今後どのように分かれていくのかは当然知る由もない。
つまり、可能性だけで言えば、チンパンジーから進化した新生物がヒトを凌ぐ新勢力として地球を席巻し、ヒトは進化の過程で分かれた種別の1つと扱われる時代が、いつか来るかもしれないという事である。かつてのSF映画に似たようなストーリーがあったが、あながち夢物語とも言えない。