BSEとは牛の疫病ではあるが、人が食べる家畜であることから、特定部位に蓄積する異常プリオンが食肉に混入することの影響で、クロイツフェルト・ヤコブ病を発症する可能性が問題視された。肉骨粉という飼料を使わない規制が入り、現在、日本においてBSEに感染している牛は、当時からの生存個体でもなければ考えられない。
食の安全に関わる大きな問題であったBSE。比較になるかわからないが、日本人が正月に必ず食べるお餅は、嚥下能力(飲み込む能力)の低下で、お年寄りが喉に詰まらせることがあって、毎年必ずといっていいほど報道をみる。
お餅という食べ物には危険がなくても、こういった現状があり、牛肉を食べてクロイツフェルト・ヤコブ病を発症する確率よりも、お餅を喉に詰まらせる確率のほうが高いことを知っておきたい。