歯医者のドリルには、先にダイヤモンドが付いており、ダイヤモンドが世界一硬い(実際にはもっと硬い物質は存在する)のは有名だ。何かを削るには、削る対象物よりも硬い道具でなければならないので、必然的に歯というのは相当硬いものだということは想像できる。ではどのくらい硬いのだろうか?
歯の表面はエナメル質という物質で覆われており、硬さの指標であるモース硬度では、6〜8あたりだと言われている。これは、10段階のモース硬度の中でも硬いほうで、同じくらいの硬さの石は、ナイフで傷を付けることができないとされているので相当なものだ。ちなみにダイヤモンドのモース硬度は10で最上位に位置する。
お米を食べていると、時々混入している石をガリっと噛んでしまうことがある。それでも健康な歯が欠けてしまうのはまれであることを考えると、やはり歯は相当に硬いのである。