日本で箸が使われるようになったのはいつ?

Vol. 840
 日本で箸が使われるようになったのはいつ?

日本で箸が使われるようになったのは、7世紀の初めころだという説が有力である。時の女帝推古天皇が、当時の中国である遣に小野妹子(おののいもこ)を派遣した際、小野妹子は隋の箸を使う食事作法を日本に持ち帰って伝え、推古天皇の甥で皇太子である聖徳太子が普及させた(もしくは使用させた)という説だ。

それまでの手で食べていた文化があるだけに、一般にまで広がるには時間が掛かっただろう。やがて時は流れ、現在では直接手で食べるなどおにぎりやパンでもなければ機会が無いのだから、習慣というのは恐ろしい。歴史が繰り返されるなら、手で食べる習慣に戻る可能性も多分にある。