Vol. 841
宇宙人は人間と同じ外見なのだろうか?
SF映画や海外ドラマでは比較的取り上げられやすい宇宙人だが、その多くはヒト型をしていたり、外見は人間と同じでも実は宇宙人という設定が良くある。その一方で文明的で知的な生物を想定していない場合には、モンスターのような外見とされる設定も多い。
実際の宇宙人については、一向に解明されていないのでどのような設定でもあり得るとしても、このように大きく2つに分かれるのは、人間が何か未知のものを想像するときには、過去の概念の中から考えられる選択をしやすいことに起因する。
例えば料理人は新しいメニューを考えるとき、どうしても体験から味を想像し、使ったことのある食材を用いてこれまで試したことのない組合せや調理法、味付けを選択してしまう。同じように建築家は、全く予想もつかない構造の建物を生み出すことは難しい。
このように、人間は経験豊かであるほど、過去の知識や経験を無意識でも創造物に関連付けてしまうのであって、時には子供の発想力に感心させられることもしばしばだ。実際の宇宙人が、既存の概念と異なるどんな外見であっても驚くべきことではないだろう。