なぜ?蚊が刺すと痒くなる理由・仕組み

Vol. 844
 なぜ?蚊が刺すと痒くなる理由・仕組み

蚊は血を吸う前に、唾液を注入する。この唾液に含まれている成分には、麻酔作用や血液凝固抑制作用などがあって、人間のアレルギー症状に関わるヒスタミンが含まれているため、麻酔作用が切れると痒くなって仕方がない。虫さされ薬の多くは、抗ヒスタミン薬になっており、アレルギー症状を和らげることを目的としている。

実は、蚊に十分血を吸わせたほうが、痒さは軽減されるという。それは吸血の途中で蚊が飛び立ってしまう、もしくは人間の手によって潰されてしまうことで、蚊の唾液が皮膚に残ってしまうためだ。だからといって、自分の血を吸っている蚊を見つけたとき、人は冷静ではいられない。半ば反射的に手が動き、精神衛生上、黙って見ていることなどできないのである。